9. 参考資料

節サブタイトル

エディタ、コマンドラインの準備、Pythonのインストール方法の紹介

  • ソースコードを読み書きするためのエディタの準備

  • Python を実行するためのコマンドラインの準備

  • Pythonのインストール方法

9.1. エディタの準備

ソースコードを読み書きするために、エディタを用意します。 普段使用しているエディタがある人は、そのエディタを使用して構いません。 Python の文法に対応しているエディタを使用することをおすすめします。

普段使っているエディタがない人は、 Visual Studio Code をインストールしてください。 Visual Studio Codeはさまざまなプログラミング言語に対応したエディタで、拡張機能も豊富です。

Visual Studio CodeとPython用拡張機能のインストール手順は以下のページを参考にしてください。

9.2. ターミナルの準備

Python を実行するために、ターミナル(macOS)、PowerShell(Windows)または、Visual Studio Code 内のターミナルを立ち上げます。

  • macOS では「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を選択します

  • Windows では Windows+R キーを押して powershell と入力します(このテキストではコマンドプロンプトは使いません)

  • Visual Studio Codeではメニューから「表示」→「ターミナル」を選択します

9.3. Pythonのインストール

ここではPythonのインストール方法を説明します。

macOS、Windows、Linuxの3つの環境でのインストール手順を説明します。

macOSの場合

macOSでPythonを利用する場合は、Pythonの公式サイトで配布されているビルド済みのパッケージをインストールします。

Python Release Python 3.12.6 」をブラウザで開きます。 以下をダウンロードして実行し、Pythonをインストールします。

詳しくはPythonの公式ドキュメントの「 Using Python on a Mac 」を参考にしてください。

インストールが完了したらPythonのバージョンが3.12.6になっていることを確認します(リスト 9.1)。

リスト 9.1 Pythonのバージョンを確認
$ python3 -V
Python 3.12.6

Windowsの場合

WindowsでPythonを利用する場合は、Pythonの公式サイトで配布されているWindowsインストーラーを利用します。

Python Release Python 3.12.6 」をブラウザで開きます。 OSによって以下のいずれかのインストーラーをダウンロードし、ウィザードに従ってインストールします。

この時、「Add python.exe to PATH」にチェックを入れておきましょう。自動的に必要な環境変数が設定されます(図 9.1)。

01.programming_basic_a/images/pythonforwindows1.png

図 9.1 Python for Windowsのインストール画面

インストールが完了したらPythonのバージョンが3.12.6になっていることを確認します(リスト 9.2)。

リスト 9.2 Pythonのバージョンを確認
C:\Users\user>python -V
Python 3.12.6

Linux(Ubuntu Server)の場合

Ubuntu 24.04にはデフォルトでPython 3.12がインストールされています。

以下のコマンドでPythonのバージョンを確認します(リスト 9.3)。

リスト 9.3 Pythonのバージョンを確認
$ python3 -V
Python 3.12.3

9.4. 注意事項

これ以降の本テキストでは上記手順でインストールしたPython 3.12を使用することを前提に記載しています。

Python 2.7等のPython 2系やAnacondaでインストールしたPython、または JupyterGoogle Colaboratory では実習ができません。

Pythonを起動した時に表示される文字をチェックして、下記が問題ないか確認してください。

  • Pythonのバージョン(3.10以降を推奨、3.12で説明します)

  • Anacondaという文字が表示されないこと

インストールされていない場合は前述の手順でPython 3.12.6のインストールを行ってください。